いわき湯本温泉 旅館こいと｜源泉掛け流しの温泉が自慢の宿

いわき湯本温泉では、今回の震災に伴い、地域住民と常磐地区に避難している1600人の避難者のために、いわき市と協力して温泉入浴を実施すべく協議してまいりました。

今回の震災で、いわき湯本温泉では火事や死者こそ出しませんでしたが、大部分の旅館ホテルで、ひび割れ、水漏れ等の破損がありました。

現在も温泉地内のガス・水道の供給はストップし、街のところどころで給水を待つ人々の行列ができています。

さらに、今回の地殻変動のためか、温泉の水位も低下しつづけており、温泉地内の浴槽へ給湯ができない状態でした。ですが、この惨状を目の当たりにして、何とか地域と被災者のために入浴を実施できないかと組合員一同検討を重ねてまいりました。

しかし、温泉湧出量は減り続け、本日15日、常磐湯本温泉株式会社からの温泉供給停止の連絡が常磐湯本温泉財産区に入り、いわき湯本温泉への温泉供給は全面停止となりました。復旧の見通しは立っていないと言う事です。

さらに、福島の原子力発電所の状況も予断を許さず、福島第１原発が1，2，3号機につづき、４号機で火災 放射線量が異常値をしめしたとのことです。被ばくの恐れがあるため、
20キロ圏内避難勧告、30キロまで屋内待避の状態です（いわき湯本温泉は、第1号原発から約50キロの地点に位置します）。これまで安全だとして原子力政策を進めてきた政府と東京電力には、腹立たしい限りです。

このため、やむなく、いわき湯本温泉の大部分の旅館の営業が停止となっております。また、公衆浴場の、さはこの湯、みゆきの湯も営業再開の見通しは立っておりません。

皆様にはご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。

しかしながら、いわき湯本温泉一同、何とか復興すべく、努力してまいります。

これからも、いわき湯本温泉に対し、どうかご支援を宜しくお願い申し上げます。