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歌舞伎の世界 映画「国宝」に寄せての裏話

日時・令和7年11月2日(日)14時開演(13時30分開場)
参加費・3千円 要予約
歌舞伎の世界
映画「国宝」に寄せての裏話

日時・令和7年11月2日(日曜日)
場所・いわき湯本温泉 旅館こいと
時間・14時開演(13時30分開場)
参加費・3千円
要予約

◯新内とは
今から三百年ほど前、京都にという一中節の太夫が感情表現に起伏をもたせたいと、抑揚のつよい節付けと、色香の立った豊後節を創始して広めます。
これが江戸で人気をさらい、色街で盛んに演じられましたが、他業者からの風当たりは強く、幕府は「情死を誘発させる」と豊後節禁止の憂き目を見、豊後掾は京都に帰ります。
演者は失せても、芸は死にません。残った弟子たちは看板を書き換え、新しい流派をはじめました。常磐津、富本、新内、清元などです。
とりわけ新内は男女の色恋を、セリフ仕立てを多く語ることで「粋な音曲」の代名詞となりました。

◯新内「流し」とは
新内節をとする者の、営業形態の一つ。男ふたりが一組となって、本手の三味線と、高い調子の三味線(という)の二挺を弾きながら色街を歩きます。ギターの流しの原点であり、中世ヨーロッパの吟遊詩人と同様の芸能。
お茶屋や料亭の二階に向かって喉を聴かせ、客から呼ばれると座敷に上がって演奏。また流しながら心付けをいただきます(演者の声修行でもありました)。
日常に和服を着る時代は、五十年ほど前に消えました。しかし、日本人そのものの感性や情緒、あるいは恋する男女の想いは少しも変わらない人間世界であるはず。とすれば、新内は時代を超えた恋愛音楽の最右翼といえるでしょう。
その日本人の心や憂き世のを、今も同じと共感してもらえるはず
新内は行儀よく拝聴するのではなく、座敷という〝宴〟の場で進化した芸能です。古典作品など歌詞やことばの意味を明確に捉えようとすると、聴いている側は自分を見失います。詳細を理解しようとせず、独りの世界を創りながら心の中で遊んでください。
若い頃を懐かしむのも、叶わなかった恋に自分を当てはめても結構、かつて祖先が面白がった遺伝子を震わせるのが古典芸能の本来です。
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